9月7日(金)の午前に栄小学校3年生、午後に庄内小学校5.・6年生へ小学校演劇アウトリーチを実施しました。講師は学校職員アウトリーチ体験・ホール探検に引き続き、福田修志さん(劇作家・演出家・F’s Company代表)です。
アウトリーチとは、小学校や福祉施設等へアーティストが出向き、音楽や演劇等、文化芸術を提供する事業です。こういった活動を通して、文化芸術に親しみを持つ方が増えることを目的としています。音楽アウトリーチでは、プロの演奏を間近で聞くという「鑑賞型」が主となり、音楽の楽しさ、素晴らしさを感じてもらい、次世代の演奏者・鑑賞者育成を目的としています。一方、演劇アウトリーチは、物語を作る等「参加型」が特徴的です。お芝居の鑑賞や指導をするのが目的ではなく、演劇の手法を使い新たな価値観や発想を提供します。特に、音楽アウトリーチは、平成23年度から市内小学校を訪問し、今年度で30校全ての小学校を訪問し終えますが、今後も次世代育成の一環として継続していきます。
演劇アウトリーチは、鈴鹿市文化振興事業団では今回が初めての取り組みでした。2人1組になって行うバランスストレッチ、クラス全員で見えないボールを渡して回すボール回し、本題の物語を作る、どの内容も他者との協力が重要になりました。他者の意見を受け入れ、自分の意見を発信することを児童は自然と学んで、その行程を楽しんでいました。発表の際に、「演技をしてください」という指示はありませんでしたが熱演を見せてくれた児童もおり、会場は大盛り上がりでした。実施後に回収したアンケートには「自分たちでまた劇を作りたい」という感想がたくさんありました。
〜児童の感想〜
●自分たちで劇を作ったり、自分でやれて楽しかったです!また自分たちだけでもやってみます!
●劇の内容を考えるのがおもしろかった。一番初めにやったの(バランスストレッチ)をお母さんに教えてあげたいです。
●みんなで一から物語を作ったのはすごく楽しかったです。役者さんの表現力はすごいなと思いました。
●作品を作るのがすごく楽しかったし、たくさん笑って、他のグループのお話も凄かったです。
〜先生の感想〜
●普段、大人しい子が大きな声で発表している様子に驚きました。きっと楽しかったのだと思います。
●このような活動で新しい自分を発見する子もいれば、苦手と思ってしまった子もいた様に感じました。そういう自分に気付くことも大切なので、よい機会になったように思います。