2014年1月25日(土) 開場13:00〜 開演13:30〜
主催: | 瞽女の世界公演実行委員会 (公財)鈴鹿市文化振興事業団 レディオキューブFM三重 |
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助成: | (公財)岡田文化財団 |
お問い合わせ: | (公財)鈴鹿市文化振興事業団 TEL:059-384-7000 |
●「瞽女の世界」 チラシ表面はこちら (PDFファイル/738KB)
●「瞽女の世界」 チラシ裏面はこちら (PDFファイル/660KB)
『瞽女(ごぜ)の 人々』
瞽女とはどんな人たちなのだろうか・・・・?
なぜ盲目の女性たちだけで雪の降る農山村を歩いていたのだろうか・・・・?
そんな断片的な疑問にお答えするのが今回の鈴鹿市文化会館けやきホールで開かれる「瞽女の世界」公演会です。
『瞽女』は「ごぜ」と読み、盲目の女性たち3〜4人が連れ立って農山村の奥地まで訪ねて三味線芸を披露し、村人の心を癒した人たちです。厳しい掟のもとで、村人の喜んでもらえる芸を磨き、親方と弟子という家族の絆で結ばれ、決められた地域を巡り、村人から布施として米や銭を受けて生活をしていました。
村に入ると宿をお願いする庄屋などの家に荷を降ろして、三味線だけを持って村の家々を門付けして回り、瞽女が来たことを触れて歩きます。その夜、晴着に着がえた瞽女は、庄屋の座敷に集まった村人の前で、民謡や、はやり歌、浄瑠璃の段物等を三味線に乗せて語ります。まだテレビもラジオもない時代。村人は瞽女が聞かせてくれる生の芸に酔い、物語に涙します。加えて盲目の身で谷川を渡り峠を越えてここまで来たことに畏敬の心を持ちます。
しかしその陰には盲目、女旅芸人という二重三重の差別に苦しみ、荒くれ男のから身を守らなければなりませんでした。昭和の中期以降ラジオ、テレビの普及と車社会に路を奪われ、瞽女は村を訪ねることがなくなりました。
女性だけの瞽女社会とはどんな組織だったのだろうか、残した文化とは何か、最後の瞽女と言われた『小林ハル』とはどんな瞽女だったのだろうか・・・・?
けやきホールでその答えを探してください。
(川野楠己 記)
竹下 玲子 |
金子 まゆ |
川野楠己(プロフィール) 瞽女文化を顕彰する会 発起人、理事。元NHKチーフディレクター。 昭和5年 東京生まれ。平成2年NHK定年退職、その間「視覚障害者」向けのラジオ番組の企画制作20年余も担当。日本の伝統音楽を支えた視覚障害者の活躍に注目。瞽女や琵琶盲僧をテーマにした番組を数多く制作した。 文化庁芸術祭ラジオ部門で文部大臣賞など3回受賞。定年後もラジオ深夜便こころの時代の制作、インタービューを15年続けた。 平成8年CD「最後の瞽女小林ハル 96歳の絶唱」CD「今を生きる琵琶盲僧 永田法順の世界」を自費制作し、顕彰運動を展開してきた。 著作に「最後の瞽女小林ハル 光を求めた105歳」<NHK出版>「最後の琵琶盲僧永田法順 その祈りの世界」<鉱脈社>そのほか多数刊行。 |
竹下玲子(プロフィール)
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